Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
吸い込まれそうな闇。
明るい空に映したときは
橋から水面まで
かなりの距離があるような気がしたのに、
今は……此処から飛び降りても
怪我一つせずに
あの水で清められるんじゃないかって
思えるほどに……。
川の中の悪魔は微笑んでた。
その悪魔に魅了されるように
橋に手をかけた時、
私は出逢ったんだ。
大切なあの人に……。
『おいっ。
お前、何してんだ。
こんなところで泣いてさ。
ここから落ちる気かよ。
なんだよ……。
泣くなよ。
泣いてちゃ、
わかんねぇだろ。
何があったか知んないけど
落ち着くまで
今だけ居てやるよ……』