Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
9. 想い -唯香-
目覚めた場所。
それは真っ白な天井が
印象深い小さな部屋。
あれ……
私、どうして?
真っ暗な部屋。
手さぐりで感じ取る
今の状況。
私が身につけているものは、
見慣れない着衣。
まだ多少、フラツキ感の残る体を
ベッドから起こすと、
腕から長く続く細い管。
反対側の手で、
その管を辿ると、
その先は自分の腕に続いていて、
点滴なのだと自覚した。