Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】

その途中、立ち寄った
スーパーで食材を買い込む。


その食材の買い物代も
全額支払おうとする彼をとめて
今回は自分で支払う。




まぁ、一日の食費としては
少し割高になりすぎた気もしないけど
たまには贅沢もいいよね。




一人暮らしだと
誰かに作る楽しみ、
誰かに食べて貰う楽しみもないから
作り甲斐がなくて、
適当なもので済ませちゃう。



袋いっぱいに
買い込んだ食材は
彼に全て持たれて
私は何も持たして貰えない。




いつもは電車で帰る道程を
今日は彼の決定で
タクシーを
使って帰ることになって
あっと言う間に
自宅マンション前。





帰りたいけど帰りたくない。

嫌だけど……
まんざらでもない。


どっちつかずの私の心。


葛藤時間も空しく、
真っと言う間に自宅前を意識すると
今度は気が重くなってきた。
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