Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「おっ。
唯ちゃん、美味そう」
ピアノを弾く手を止めて、
机の前に座る。
「あっ、悪い。
勝手にピアノ借りたよ。
なんか唯ちゃんらしい
音色がした」
そう言うと
彼は、手をあわせて
『いただきます』って
言葉を紡いだ後
割りばしをわって、
食事を始めた。
二人で食べるご飯は
何故か
いつもより美味しくて
食べているだけで
心が温かくなった。
もくもくと
食べ終わった彼が
全てを平らげて、
『ごちそうさまでした』っと
箸を置く。