Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
12. 香港の夜 -雪貴-
今、俺の目の前に
唯ちゃんがいる。
それだけで、
俺の鼓動は高鳴る。
そう。
唯ちゃんがいるって
感じられるだけで
こんなにも世界が変わってく。
Takaの
キャラじゃないってのに
二人きりの車内、
俺が緊張して
震えてどうすんだよ。
一切、会話のない車内。
唯ちゃんの緊張が伝わってくる
そんな場所で、
俺はここに至るまでの
時間を思い起こしていた。