Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「いいんじゃない?
無駄な力が抜けてきている感じが
伝わってくるわ。
この曲は、緊張すればするほど
指が縺れてしまうのよね。
この曲だけに限らないけど
先生は、
難しい曲本当に力んじゃうのよ。
宮向井くんも最初は、
力が入ってたわね。
少しずつ、その無駄な力は向けて
しなやかに動くようになってきたけど
部分的には、力んでる部分もあったから
心配してたけど、理想通りの完成に
確実に近付いているんじゃないかしら」
彼が弾きこんできた動画を
何度も何度も再生しなおしながら
この場所からレッスンを付けていく。
そうこうしていると、
瞬く間に時間が過ぎて
主治医が顔を覗かせる。