Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「こんにちは。
今日はどう?」
「大丈夫ですよ」
「時折、経過観察をしたいので
通院はして頂きたいですが、
そろそろ退院しますか?」
突然の主治医の申し出に、
私は、思わずコクコクと頷く。
病院生活、退屈だし。
ピアノ弾きこみたいし、
彼のコンクールの
最終調整もしたいし。
寝てるだけの
無駄な時間なんて
私にはないもの。
「やったじゃん。
先生、退院決まってさ」
主治医と私の会話を受けて
宮向井くんも
嬉しそうに会話に入り込んでくる。