Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
数分後、折り返し入ってきた
唯ちゃんからのメールを見て、
俺の心の中に、少しの明かりが灯る。
また慌てて、
買って来て欲しい本を装って
タイトルを送信した。
職員会議がある日なんだ。
職員会議の日は、
会議が長引くと
本当に遅くなる。
退屈な時間をもてあましながら、
ゆっくりとベッドに転がった。
(ガラガラ)
ドアが引かれる音が聞こえて、
慌てて、体を起こす。
何時の間にか寝てたのか。
「あっ、ごめん。
雪貴、起こしちゃったね」
ひょっこりと顔を覗かせて、
ベッドサイドへと
歩いてくる唯ちゃん。