Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
私が顔を出した時には、
少し、笑顔も見せてくれるようになって
出逢ったころの雪貴らしさが、
ほんの少しずつ、見え隠れする。
そんな一瞬一瞬の時間が
愛しくて、
今日も雪貴に逢いたくて仕方なくなる。
毎日、病室で逢ってるのに。
離れている時間が、
寂しくて。
そんな雪貴中心の生活が、
今の私の生活。
知らず知らずのうちに、
連絡を取る時間がない親友の百花。
二か月以上も、
お互いにメールのやりとり一つしないなんて
凄く珍しい。
百花のことも気になりつつも、
今は自分の時間を最優先にしたい。
雪貴の病室を後にして、
慌ててマンションへ帰宅した後、
今日もシャワーを浴びて、
着替えを済ませると
学校へと通勤していく。