Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
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翌朝、泣きつかれた私が
いつもの日常に戻ろうと目を覚ました時、
ダイニングには、
久しぶりに制服姿の雪貴。
「おはよう。唯ちゃん」
「……おはよう……」
「はいっ、朝食。
見よう見真似だから、
美味しくないかもだけど」
そう言いながら、
テーブルに並べられたのは
白いご飯に、
解き卵のスープ。
桜エビの野菜炒め。
「雪貴……」
「昨日、食べてないんだから
ほらっ、唯ちゃんも食べる。
一人だとどうせ、俺の分だけ作って
今日も食べないだろ。
だから今日は俺が初挑戦。
携帯片手にクッキングも、
悪くないかも」
私をテーブルの前に座らせて、
一口でも口に運ぶのを、
じーっと見つめる雪貴。
「そんなに見られてたら、
食べづらいよ」
「ダーメ。
ちゃんと見てないと、
唯ちゃん、食べない可能性大きいし。
なんだったら俺が食べさせようか?」
なんて言いながら、
雪貴の顔がゆっくりと近づいてくる。
「たっ、食べるわよ。
ちゃんと……」
売り言葉に買い言葉的な勢いで、
お箸を手に持つと、
そのまま雪貴の朝食に箸を進めてく。