Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】



使い込まれた楽譜を一冊ずつ。


俺の前に取り出しては、
一頁から順番に、最後の頁まで弾かせていく。


途中、一音でも音を違えたら
その楽譜は最初から演奏しなおし。

最初は楽勝だった楽譜も、
鬼レベルへと近づき、
今では、楽譜の中に綴られた音符で
【排除されるべき音】を推測して、
必要のない音のみを演奏せずに弾ききる
そんな楽譜へと進化していく。



演奏している小節よりも、
何小節も前に意識を向けて、
脳内で瞬時に、
必要のない音を排除していく。





そんなウォーミングアップの
鬼レッスンの後は、
今度は国臣さんや紫音さまとの合同練習。




次から次へと出されていく
課題曲に、ついていくのがやっとの状態で
一日中、音楽三昧、ピアノ三昧の日々。



一日の練習が終わっても、
寝る時間までもが、
ピアノの音に占拠されている有様で。






ようやく今日の練習が終わって、
レッスン室をぐったりとなりながら
後にする。




レッスン三昧の日々は、
腕を腱鞘炎にしていく。



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