ミラクルにいこう!
智房は声を荒げて王子に進言してしまった。
王子は笑顔で、
「とてもかわいいじゃないですか。
それに、家庭的な香りの女性にはひかれてしまいます。」
「なっ・・・」
(家庭的かぁ・・・確かに、まひるは会社ではダメ子だけど、生活力レベルは高いからなぁ。いい嫁にはなりそうだ。
いや、そんなこと!ここは異世界なのに・・・。)
「かわいいとか一目ぼれとか・・・王子様は私をからかっておられるのですか?」
まひるは王子の言葉を信じられなくて質問したらしいが、王子は真顔でこういった。
「あなたは自分の魅力をなぜ認めない?
あなたの輝きは全面において発動しているわけじゃないけれど・・・ときどきキラリと輝いていますよ。
ちょっと要領が悪いだけなんです。
でも、僕はそんなことはわかっていますから、大丈夫。
しばらくここで一緒に暮らして僕をまずわかってください。
そして、理解いただけたら結婚しましょう。」
「け、結婚ですか・・・。王子様と私が?
名前も知らない相手にいきなり結婚なんて・・・!」
「あ、あまりに気持ちが先行してしまって申し訳ない。
僕はコウキ=サワーフレイル。コウキと呼んでください。」
「コウキが私を認めてくれるのはとってもうれしいけれど、私は親御さんの心配する心も本物だと思うから、いったん子どもたちを家にもどした方がいいと思うんです。
それでどうしても、子どもたちが家は嫌だとこっちの世界へまた舞い戻ったら、私は納得します。
そうしないと、私たちはこの世界で生きていけないと思うし・・・。困るんです。」
「ふむ・・・あなたがそんなに言うなら、そうですねぇ。
子どもたちに協力という形で説明してみましょう。
それと今度は僕からの命令・・・っていうか頼みなんですがね。
あなたのお連れの騎士殿には私の傘下の騎士たちの部屋へ移っていただきます。
そしてこれからはこの国のためにまた武士道精神を磨いていただければ・・・」
「ちょっと待った。俺たちはこの国に仕えるなんて決めてないぞ。
それに会ってすぐの結婚だの、都合よすぎるんじゃないか?」
「君に僕のプライベートを咎められる必要はないと思うが?
それに彼女は君にとって何だ?
旅の友のようにしか見えてないのだが・・・?」
「た、旅の友はもちろんだけど・・・。か、彼女は・・・彼女は俺のフィアンセです!
王子様に求められてああそうですかと差し上げられません。」
「えっ!!!トム・・・なんてこと。」
「ほぉ~フィアンセねぇ。
でも、僕はまひるがどうしてもほしいからねぇ。
そうだ・・・。トムと言ったな、僕と剣で決着をつけるというのはどうだ?
負けても命はとらないと約束しよう。
元の世界へもどることも手助けしようじゃないか。
でも、まひるは僕がいただくよ。」
「くっ・・・それしか相容れないのであれば仕方がない。
俺はまひるを連れてもとの世界へもどりたいので、俺が勝ったら2人をもとの世界へもどしてほしい。」
「まひるは・・・それでいいか?
彼がそういっているが・・・私の妻になりたくはないか?」
「私は・・・自分の本来いた世界にもどりたいと思っています。
王子様のことを何にも知らないし・・・。
でも、2人してもとにもどして~って要求をきいていただけないというのならトムに私の運命を託すしかありません。」
「そうか。トムを信頼して愛しているのだな。
愛は美しいが、彼への愛は残念だが私が勝ってあきらめてもらいたい。
まぁ長々と苦しむことはない。
彼の記憶はすぐに消し去ってあげるからね。」
「そ、そんな・・・。
トム、大丈夫なの?相手は王子様だよ。それにフィアンセなんて。」
「おまえは帰りたいのだろう?
俺だって好きな女の願いくらいきいてやりたい気持ちはある。
こんな世界におまえひとりを置いていけるわけがない。
どうしても帰れないという場合だって、おまえといっしょになら俺はがんばれるが、おまえのいない世界では・・・俺は生きようとは思わん。」
「トム・・・それって・・・。うそっ・・・なんか夢を見てるみたい。
王子様と課長、もとぃ、騎士様が私のために戦うだなんて。」
(課長・・・そんな・・・かっこよすぎるってば。
私こんな異世界でモテ期がきちゃったのかしら・・・。)
王子は笑顔で、
「とてもかわいいじゃないですか。
それに、家庭的な香りの女性にはひかれてしまいます。」
「なっ・・・」
(家庭的かぁ・・・確かに、まひるは会社ではダメ子だけど、生活力レベルは高いからなぁ。いい嫁にはなりそうだ。
いや、そんなこと!ここは異世界なのに・・・。)
「かわいいとか一目ぼれとか・・・王子様は私をからかっておられるのですか?」
まひるは王子の言葉を信じられなくて質問したらしいが、王子は真顔でこういった。
「あなたは自分の魅力をなぜ認めない?
あなたの輝きは全面において発動しているわけじゃないけれど・・・ときどきキラリと輝いていますよ。
ちょっと要領が悪いだけなんです。
でも、僕はそんなことはわかっていますから、大丈夫。
しばらくここで一緒に暮らして僕をまずわかってください。
そして、理解いただけたら結婚しましょう。」
「け、結婚ですか・・・。王子様と私が?
名前も知らない相手にいきなり結婚なんて・・・!」
「あ、あまりに気持ちが先行してしまって申し訳ない。
僕はコウキ=サワーフレイル。コウキと呼んでください。」
「コウキが私を認めてくれるのはとってもうれしいけれど、私は親御さんの心配する心も本物だと思うから、いったん子どもたちを家にもどした方がいいと思うんです。
それでどうしても、子どもたちが家は嫌だとこっちの世界へまた舞い戻ったら、私は納得します。
そうしないと、私たちはこの世界で生きていけないと思うし・・・。困るんです。」
「ふむ・・・あなたがそんなに言うなら、そうですねぇ。
子どもたちに協力という形で説明してみましょう。
それと今度は僕からの命令・・・っていうか頼みなんですがね。
あなたのお連れの騎士殿には私の傘下の騎士たちの部屋へ移っていただきます。
そしてこれからはこの国のためにまた武士道精神を磨いていただければ・・・」
「ちょっと待った。俺たちはこの国に仕えるなんて決めてないぞ。
それに会ってすぐの結婚だの、都合よすぎるんじゃないか?」
「君に僕のプライベートを咎められる必要はないと思うが?
それに彼女は君にとって何だ?
旅の友のようにしか見えてないのだが・・・?」
「た、旅の友はもちろんだけど・・・。か、彼女は・・・彼女は俺のフィアンセです!
王子様に求められてああそうですかと差し上げられません。」
「えっ!!!トム・・・なんてこと。」
「ほぉ~フィアンセねぇ。
でも、僕はまひるがどうしてもほしいからねぇ。
そうだ・・・。トムと言ったな、僕と剣で決着をつけるというのはどうだ?
負けても命はとらないと約束しよう。
元の世界へもどることも手助けしようじゃないか。
でも、まひるは僕がいただくよ。」
「くっ・・・それしか相容れないのであれば仕方がない。
俺はまひるを連れてもとの世界へもどりたいので、俺が勝ったら2人をもとの世界へもどしてほしい。」
「まひるは・・・それでいいか?
彼がそういっているが・・・私の妻になりたくはないか?」
「私は・・・自分の本来いた世界にもどりたいと思っています。
王子様のことを何にも知らないし・・・。
でも、2人してもとにもどして~って要求をきいていただけないというのならトムに私の運命を託すしかありません。」
「そうか。トムを信頼して愛しているのだな。
愛は美しいが、彼への愛は残念だが私が勝ってあきらめてもらいたい。
まぁ長々と苦しむことはない。
彼の記憶はすぐに消し去ってあげるからね。」
「そ、そんな・・・。
トム、大丈夫なの?相手は王子様だよ。それにフィアンセなんて。」
「おまえは帰りたいのだろう?
俺だって好きな女の願いくらいきいてやりたい気持ちはある。
こんな世界におまえひとりを置いていけるわけがない。
どうしても帰れないという場合だって、おまえといっしょになら俺はがんばれるが、おまえのいない世界では・・・俺は生きようとは思わん。」
「トム・・・それって・・・。うそっ・・・なんか夢を見てるみたい。
王子様と課長、もとぃ、騎士様が私のために戦うだなんて。」
(課長・・・そんな・・・かっこよすぎるってば。
私こんな異世界でモテ期がきちゃったのかしら・・・。)