ミラクルにいこう!
智房は現在いつきがどうして過ごしているのかをすぐに尋ねた。
いつきはまひるの記憶が智房と過ごした時間しか残っていないことや記憶をもどしてこれからを生きていくにはどうしたらいいのかを智房に説明をした。
「結婚して子をもうける・・・!んですか。」
「そうなんです。お腹の子が新しい時を刻んでいくことによって時空修正プログラムのドラマは終了する。
あ、言い方がまどろっこしくてすみません。
つまり、君とまひるが体験した出来事は君たちには実体験なんだけれども、それは時空修正の作業でのトラブルから起こり得てしまった架空の世界。
フィクションのドラマと同じ状況だというわけです。
だから、この会社の人たちの記憶にはまひるは存在しないし、会社名簿にも載ってはいません。
我が家で暮らしている今のまひるだって実体なのに大切な記憶がなくなってしまっているので、何をしても自信がなく安定した状態では過ごせない。
私はまひるを近いうちに結婚させたいと思っています。
相手は我が家柄ならすぐに決まります。
でも、妹が結婚の前に君に会いたいというのです。
記憶の中でいっしょに怒ったり笑ったりした君に会って気持ちの整理をつけたいとね・・・。」
いつきがそこまで話すと智房はすぐにいつきにまひるのところまで連れていってほしいと懇願した。
「あの、1つお聞きしますが・・・俺はあなたの世界では生きられますか?
まひると子どもと生活に不自由しないように、職につくような生活の術はありますか?」
「もちろん・・・。でも君は妙だね・・・。
ここにまひるを連れて帰りたいとか、まひると別れてここへ無事に戻れるかとはきかないのですか?」
「俺はここに戻っても家族はいないんです。
子どもの頃に親と妹が交通事故で亡くなってしまって、俺は施設で育ちました。
まひるさんと出会う前は外国にいたんですけど、仕事以外の時間はずっと止まっているようでした。
いや、普通には暮らしていたんですけど・・・毎日が平坦だったというか、ときめくものが何もなかったんです。」
「まひるがいると、楽しいでしょう?
あの娘がそこにいて笑っているだけで幸せな気分になれます。
「はい。会社での失敗をフォローしながら、かなり文句ばかり言ってしまいました。
でも、そんな日々がとても楽しかった。
ときどき、必死な顔をして反論してくる彼女がかわいいと思いました。
あ~ぶっちゃけ言います。魔法がからんでるということは、まひるさんはこの世界には2度と来ることはできないんじゃないですか。
だから俺は・・・。」
「ふぅ・・・ほんとにそこまで読まれてしまうとは・・・ふふふ。
覚悟はあるようですね。
ではあなたのこちらでの生活記録を1日分留め置く措置をとります。
猶予は1日。
その間に我が家でまひるに会って結論を出してください。
2人が別れを選んだときには、無事にここへお送りしてまひるがいなかった頃と同じように君が存在するようにします。
もし、まひるといっしょにあちらでがんばるのなら、こちらでの君の存在は消滅します。
それでよろしいですか?」
「はい、何があっても俺は驚きません。連れていってください。」
いつきはまひるの記憶が智房と過ごした時間しか残っていないことや記憶をもどしてこれからを生きていくにはどうしたらいいのかを智房に説明をした。
「結婚して子をもうける・・・!んですか。」
「そうなんです。お腹の子が新しい時を刻んでいくことによって時空修正プログラムのドラマは終了する。
あ、言い方がまどろっこしくてすみません。
つまり、君とまひるが体験した出来事は君たちには実体験なんだけれども、それは時空修正の作業でのトラブルから起こり得てしまった架空の世界。
フィクションのドラマと同じ状況だというわけです。
だから、この会社の人たちの記憶にはまひるは存在しないし、会社名簿にも載ってはいません。
我が家で暮らしている今のまひるだって実体なのに大切な記憶がなくなってしまっているので、何をしても自信がなく安定した状態では過ごせない。
私はまひるを近いうちに結婚させたいと思っています。
相手は我が家柄ならすぐに決まります。
でも、妹が結婚の前に君に会いたいというのです。
記憶の中でいっしょに怒ったり笑ったりした君に会って気持ちの整理をつけたいとね・・・。」
いつきがそこまで話すと智房はすぐにいつきにまひるのところまで連れていってほしいと懇願した。
「あの、1つお聞きしますが・・・俺はあなたの世界では生きられますか?
まひると子どもと生活に不自由しないように、職につくような生活の術はありますか?」
「もちろん・・・。でも君は妙だね・・・。
ここにまひるを連れて帰りたいとか、まひると別れてここへ無事に戻れるかとはきかないのですか?」
「俺はここに戻っても家族はいないんです。
子どもの頃に親と妹が交通事故で亡くなってしまって、俺は施設で育ちました。
まひるさんと出会う前は外国にいたんですけど、仕事以外の時間はずっと止まっているようでした。
いや、普通には暮らしていたんですけど・・・毎日が平坦だったというか、ときめくものが何もなかったんです。」
「まひるがいると、楽しいでしょう?
あの娘がそこにいて笑っているだけで幸せな気分になれます。
「はい。会社での失敗をフォローしながら、かなり文句ばかり言ってしまいました。
でも、そんな日々がとても楽しかった。
ときどき、必死な顔をして反論してくる彼女がかわいいと思いました。
あ~ぶっちゃけ言います。魔法がからんでるということは、まひるさんはこの世界には2度と来ることはできないんじゃないですか。
だから俺は・・・。」
「ふぅ・・・ほんとにそこまで読まれてしまうとは・・・ふふふ。
覚悟はあるようですね。
ではあなたのこちらでの生活記録を1日分留め置く措置をとります。
猶予は1日。
その間に我が家でまひるに会って結論を出してください。
2人が別れを選んだときには、無事にここへお送りしてまひるがいなかった頃と同じように君が存在するようにします。
もし、まひるといっしょにあちらでがんばるのなら、こちらでの君の存在は消滅します。
それでよろしいですか?」
「はい、何があっても俺は驚きません。連れていってください。」