ミラクルにいこう!
智房が心配したとおり、廊下で大声を出して走るなといつきに叱られながら他の兄弟たちといっしょにまひるがもどってきた。
「私の兄様たちよ。お父様とお母様は夕方来てくれるって。」
「お兄さんって3人?」
「いや、私の上に長男がいる。
兄もまひると同じ病気でもどってきたんだが、王室の人間と結婚して現在、王宮で公務についている。
だからそっちの世界でいう婿入りって感じですね。
あらためてよろしく頼みます。次男のいつきです。
そしてこちらが・・・」
「三男のうきはです。俺は時空管理の他に警備隊長もやっているんで体格はいい方だろ。」
「そして、背の低い方のこちらが」
「四男のむういと言います。僕は書物が好きで、アナログもデジタルもジャンルも多種にわたって読んでいます。
わからない情報があれば僕にきいてください。
何でもお教えします。」
「ふふっ、先輩面したいんですね。こなまいきな・・・ふふふ。
そして私はこの邸の内外の権限をすべて任されています。
ついでにいうと・・・医学の心得もありますから、これからの修行中に怪我や病気で困ったらすぐに私に言ってくださいね。
まぁ、そこの大きな弟がよく生傷をこさえて帰ってくるのを診るのが最近の治療ですけどね。
病院内で働くとか患者をここで次々に診ることは現在やっていません。
重要な任務がありますからね。」
「いつき兄様はこ~んなに優しくて色っぽいのに、何でもできちゃうんですよ。
私にとって自慢の兄様です。
家族の記憶まで失っていた私だけど、兄様が頭をさわってくれたら家族のことは思い出せないけど家族としてこうやって難なく生活ができて、私は感謝してるの。」
「私は兄様ではなく、以前のようにニイニイと呼んでほしいんですけどねぇ・・・。
そこは欠落してもどらないのか、まひるが大人になったのか診断してもわかりません。
とにかく、明日からトモは私たちと家族ということになりますから、精進してください。」
「はい。ありがとうございます。・・・あの、俺は何と呼べば・・・いつき兄様でよろしいので?」
「だから・・・ニイニイと。」
「えっ!!!!!」
「冗談です。まだ妹の夫として試練を乗り越えたわけではありませんから、
いつき様、うきは様という感じで・・・。」
「僕の名前は???」
「むういはトモより年下なのですから、むういで十分でしょ。」
「ええーーー。」
「トモが試験に合格できるようにバックアップしてあげてください。
トモは正直でどんどん知識を吸収するタイプですからね、教えがいがあると思いますよ。」
「そうなんだ。あったま悪いヤツだった気分悪いと思ってたけど、うれしいな。よろしくね。トモ。」
「こちらこそ、ご指導よろしく・・・むうい。」
智房はあっというまに、お婿候補として菘家の兄弟たちとうちとけたのだった。
「なんか嘘みたいだ・・・俺がこんなに歓迎されて、会話に入っていけるなんて・・・。
やっぱり、まひるの兄弟だなぁ・・・。明るくて元気だな。」
「そうでしょう。私も記憶がなくてへこんだけど、1日でそんなの飛んでいっちゃったくらいよ。
私・・・本当にこの先のことを考えるとあなたをつらいめにあわせてしまうって悩んでたけど・・・兄様たちが味方になってくれるのなら・・・私もがんばってあなたのサポートをしながら花嫁修業するわ。
いっしょに試練に立ち向かいましょう。」
「おお。何がどうなるかわからんが、やってやる。」
「私の兄様たちよ。お父様とお母様は夕方来てくれるって。」
「お兄さんって3人?」
「いや、私の上に長男がいる。
兄もまひると同じ病気でもどってきたんだが、王室の人間と結婚して現在、王宮で公務についている。
だからそっちの世界でいう婿入りって感じですね。
あらためてよろしく頼みます。次男のいつきです。
そしてこちらが・・・」
「三男のうきはです。俺は時空管理の他に警備隊長もやっているんで体格はいい方だろ。」
「そして、背の低い方のこちらが」
「四男のむういと言います。僕は書物が好きで、アナログもデジタルもジャンルも多種にわたって読んでいます。
わからない情報があれば僕にきいてください。
何でもお教えします。」
「ふふっ、先輩面したいんですね。こなまいきな・・・ふふふ。
そして私はこの邸の内外の権限をすべて任されています。
ついでにいうと・・・医学の心得もありますから、これからの修行中に怪我や病気で困ったらすぐに私に言ってくださいね。
まぁ、そこの大きな弟がよく生傷をこさえて帰ってくるのを診るのが最近の治療ですけどね。
病院内で働くとか患者をここで次々に診ることは現在やっていません。
重要な任務がありますからね。」
「いつき兄様はこ~んなに優しくて色っぽいのに、何でもできちゃうんですよ。
私にとって自慢の兄様です。
家族の記憶まで失っていた私だけど、兄様が頭をさわってくれたら家族のことは思い出せないけど家族としてこうやって難なく生活ができて、私は感謝してるの。」
「私は兄様ではなく、以前のようにニイニイと呼んでほしいんですけどねぇ・・・。
そこは欠落してもどらないのか、まひるが大人になったのか診断してもわかりません。
とにかく、明日からトモは私たちと家族ということになりますから、精進してください。」
「はい。ありがとうございます。・・・あの、俺は何と呼べば・・・いつき兄様でよろしいので?」
「だから・・・ニイニイと。」
「えっ!!!!!」
「冗談です。まだ妹の夫として試練を乗り越えたわけではありませんから、
いつき様、うきは様という感じで・・・。」
「僕の名前は???」
「むういはトモより年下なのですから、むういで十分でしょ。」
「ええーーー。」
「トモが試験に合格できるようにバックアップしてあげてください。
トモは正直でどんどん知識を吸収するタイプですからね、教えがいがあると思いますよ。」
「そうなんだ。あったま悪いヤツだった気分悪いと思ってたけど、うれしいな。よろしくね。トモ。」
「こちらこそ、ご指導よろしく・・・むうい。」
智房はあっというまに、お婿候補として菘家の兄弟たちとうちとけたのだった。
「なんか嘘みたいだ・・・俺がこんなに歓迎されて、会話に入っていけるなんて・・・。
やっぱり、まひるの兄弟だなぁ・・・。明るくて元気だな。」
「そうでしょう。私も記憶がなくてへこんだけど、1日でそんなの飛んでいっちゃったくらいよ。
私・・・本当にこの先のことを考えるとあなたをつらいめにあわせてしまうって悩んでたけど・・・兄様たちが味方になってくれるのなら・・・私もがんばってあなたのサポートをしながら花嫁修業するわ。
いっしょに試練に立ち向かいましょう。」
「おお。何がどうなるかわからんが、やってやる。」