ミラクルにいこう!
うきはとナミリハ姫を近くにいた参加者たちは皆、ほほえましく見守っていて場の雰囲気が盛り上がった。
ゆっくりとしたワルツに勇者姿の智房と魔女のまひるが踊りだすと、智房の試験合格の話も広まって、ブラボーという掛け声や拍手が起こった。
「なぁ・・・どうして俺がこの衣装に着替えさせられなきゃいけないんだ?」
「だって、これは記念すべき私たちの出会いの衣装よ。
まぁ、本物はずっとちっちゃな服だったけどね。」
「俺は記念にとってあるぞ。おまえの作ってくれた小さな服・・・。」
「私のは消えちゃってたわ。
まぁ、予備で似たようなものは用意してたけど、あっちの世界におきっぱなしにしちゃったから、ここで本物の大きさのを再現したのよ。
あれ・・・あそこにいるのは・・・いつき兄様?
それにしても、あの格好・・・!?
まるで大神官様ってとこね。それに隣にいるコって・・・。
あっ、今、人気ナンバー1のデザイナーのシュウコだわ。」
「君と同類の人?」
「同類って!!!シュウコはコスプレ好きなだけじゃないわ。
フォーマルからカジュアルまでとても幅広く愛されてる服のデザイナーよ。
私もウェディングドレスは彼女にデザインしてほしいって申し込んだのよ。
それが・・・兄様と。」
いつきはパーティーが始まる直前にわざと会場いりしたのだった。
そして、男性の控室に入ろうとしたところをシュウコに呼び止められて、言われるままに大神官の衣装に着替えさせられることになったらしい。
「これではものすごく目立ってしまいますよ。
はずかしい・・・。」
「とってもよくお似合いです。
前にチラっといつき様をお見かけしたときに、こういうのがいいなって思ってて仕立てておいたんです。」
「仕立てておいた?ってことは・・・まひるのヤツ・・・仕組んでいたのか。」
「まひるってとってもいいセンスしてるでしょう。
それで意気投合しちゃって、しかもいつき様の妹だっていうから・・・これって運命ですよね。ね~~~」
「あ、あのですね・・・私は・・・妻に先だたれた男やもめでして・・・。
こういう華美なことはあまりしたくないっていうか。」
「お祭りだと思えばいいじゃないですか。
亡くなった奥様はふさぎこんでいるあなたを見たくはありませんよ。
明るく楽しく元気な顔を見せてあげなくちゃ。
私も、最近大好きだった兄を病気で亡くしちゃったんですよ。
痛くて苦しくて病気と闘っていましたけど、楽しいことを想像して笑うんだってよく言ってました。
だから私は大きな声でわははは~って笑うことにしてるんです。
そして、ド派手なドレスを作ります。
いつき様のそのお姿を見れば奥様はきっとこういわれると思いますわ。
『とってもりりしくてよ。愛してるわ』ってね。」
いつきはシュウコの豪快さに驚きながらも、確かにそうだと納得した。
「私のようなおじさんでよろしければ、パーティー終了までおつきあいいただけますか?」
「えっ!おじさんだなんて、もう。
パーティー終了までとはいわず、ずっと大歓迎よ。
私はいつき様を初めて見たときから一目ぼれだったんだもん。
カモ~~~ん OKよ!」
ゆっくりとしたワルツに勇者姿の智房と魔女のまひるが踊りだすと、智房の試験合格の話も広まって、ブラボーという掛け声や拍手が起こった。
「なぁ・・・どうして俺がこの衣装に着替えさせられなきゃいけないんだ?」
「だって、これは記念すべき私たちの出会いの衣装よ。
まぁ、本物はずっとちっちゃな服だったけどね。」
「俺は記念にとってあるぞ。おまえの作ってくれた小さな服・・・。」
「私のは消えちゃってたわ。
まぁ、予備で似たようなものは用意してたけど、あっちの世界におきっぱなしにしちゃったから、ここで本物の大きさのを再現したのよ。
あれ・・・あそこにいるのは・・・いつき兄様?
それにしても、あの格好・・・!?
まるで大神官様ってとこね。それに隣にいるコって・・・。
あっ、今、人気ナンバー1のデザイナーのシュウコだわ。」
「君と同類の人?」
「同類って!!!シュウコはコスプレ好きなだけじゃないわ。
フォーマルからカジュアルまでとても幅広く愛されてる服のデザイナーよ。
私もウェディングドレスは彼女にデザインしてほしいって申し込んだのよ。
それが・・・兄様と。」
いつきはパーティーが始まる直前にわざと会場いりしたのだった。
そして、男性の控室に入ろうとしたところをシュウコに呼び止められて、言われるままに大神官の衣装に着替えさせられることになったらしい。
「これではものすごく目立ってしまいますよ。
はずかしい・・・。」
「とってもよくお似合いです。
前にチラっといつき様をお見かけしたときに、こういうのがいいなって思ってて仕立てておいたんです。」
「仕立てておいた?ってことは・・・まひるのヤツ・・・仕組んでいたのか。」
「まひるってとってもいいセンスしてるでしょう。
それで意気投合しちゃって、しかもいつき様の妹だっていうから・・・これって運命ですよね。ね~~~」
「あ、あのですね・・・私は・・・妻に先だたれた男やもめでして・・・。
こういう華美なことはあまりしたくないっていうか。」
「お祭りだと思えばいいじゃないですか。
亡くなった奥様はふさぎこんでいるあなたを見たくはありませんよ。
明るく楽しく元気な顔を見せてあげなくちゃ。
私も、最近大好きだった兄を病気で亡くしちゃったんですよ。
痛くて苦しくて病気と闘っていましたけど、楽しいことを想像して笑うんだってよく言ってました。
だから私は大きな声でわははは~って笑うことにしてるんです。
そして、ド派手なドレスを作ります。
いつき様のそのお姿を見れば奥様はきっとこういわれると思いますわ。
『とってもりりしくてよ。愛してるわ』ってね。」
いつきはシュウコの豪快さに驚きながらも、確かにそうだと納得した。
「私のようなおじさんでよろしければ、パーティー終了までおつきあいいただけますか?」
「えっ!おじさんだなんて、もう。
パーティー終了までとはいわず、ずっと大歓迎よ。
私はいつき様を初めて見たときから一目ぼれだったんだもん。
カモ~~~ん OKよ!」