寒いね。
「桃、あたしの気持ちを代弁してくれてサンキュ」

桃にお礼を言ったら、
「まあ…誰だって思うでしょ」

彼女は照れくさそうに笑った。

「じゃ、乾杯し直そうか」

みんなでグラスを持ち直す。

「それでは…カンパーイ」

カチンと、グラスが重なった音が響いた。


「おいしかったねー」

料理もデザートも食べ終え、会計へ。

「20円のお返しです」

ウエイトレスからおつりを受け取った。

その時だった。
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