寒いね。
「浮気って…すっごい最低じゃない!」

マイペースな末っ子、真里も珍しく憤慨していた。

「お姉ちゃんかわいそう。

大丈夫?」

つぐみが心配そうに声をかけた。

「若葉ちゃん、わざわざ行列のできるケーキ屋さんで並んでケーキ買ったのに…。

ロクでなしのヒトでなしー!」

ボコボコと、桃はソファーに置いてある低反発のクッションを拳でたたいた。

「あたし、絶ッ対若葉姉ちゃんの彼氏許さない!

ケイくんに制裁してもらう!」

真里はフンと鼻息を吐いた。
< 9 / 43 >

この作品をシェア

pagetop