君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
「…あ!雅っ。久しぶりー」



歩いて10分のところにある駅。



あたしが駅の周りを見渡して麻里亜を探していると、先にあたしを見つけた麻里亜があたしに手を振って近づいてきた。



「麻里亜ー、久しぶりだね」



なんだか、日に焼けて黒くなってる。



でも可愛らしさと明るさはまったく変わってないな。



「元気だった?雅!」


「うん、元気だったよ」



麻里亜も変わらず元気いっぱいだ。



「てか白くない!?」



麻里亜はあたしの肌を見ながら言う。



「そうかな?今年は海行ってないしなー」



まあ、泳げないから行きたくないだけなんだけど…。




「えー、行けばいいのに。もっと楽しみなよ?高校最後の夏休みなんだから」



「そうだけどさー。てか、どこ行くの?」



来たはいいけど、まだどこに行くのか聞いていない。
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