君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
そのあと、あたしは駆けつけた警察のお兄さんに話を聞かれ、警察署で親の迎えを待った。



「大丈夫?雅さん」


「…あ、はい。もうだいぶ落ち着きました」



あたしのことを心配してくれた警察の方が、ずっと優しく話しかけてくれた。



しばらくして、心配そうな顔をしたお母さんが迎えに来た。



「雅!大丈夫だった!?」


「お母さん、大丈夫だよ。ケガもないし」



あたしはお母さんに笑いかけた。



本当はまだ怖いし、全然大丈夫じゃないけど、あまり心配をかけたくなかった。



「そう、良かった。…ありがとうございました。さあ雅、帰ろう」


「うん。ありがとうございました」



あたしとお母さんは警察の方に挨拶をして、警察署を出た。


そして車で家に帰った。
< 31 / 53 >

この作品をシェア

pagetop