君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
『…やっぱり本当だったのか』



そんな龍汰の呟く声が、電話の奥で小さく聞こえた。



『…一回会って話そう。今から出られる?』



「えっ、うん」



あたしたちは駅の近くにある公園で一度会うことにした。


あたしはケータイをズボンのポケットに入れると、家を出た。



暑い…。


今日はいつもより気温が高い。


それに今はお昼ごろだから、特に暑く感じた。


あたしは龍汰が指定した公園に急ぎ足で向かった。



公園には、すでに龍汰が来ていた。


「よっ。ここ座れよ」


「うん」


あたしが龍汰の横に座ると、龍汰は話し始めた。



「…お前のクラスにいる俺の友達から聞いた。クラスの女子から……誰かは特定できてないけど、夏休みが終わったら雅を無視しろってメールが皆に送られてきてるって」
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