君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
「元はと言えば、龍汰が悪いんじゃん!告白なんてしてくるから!」


「だから別れるんだよ。悪かった。じゃあな」


龍汰はそう言うと立ち上がり、歩き始めた。


「ちょっと待ってよ!」


あたしは龍汰を追いかけた。


「ついてくんな!」


あたしは振り払われた勢いで、地面に倒れこんだ。


いったぁ。


もう!なんなの!


…本当にもう、泣きたいよ。



はあっとため息をついたときだった。


あたしの目に、誰かの足元が映った。


あたしはゆっくりと顔をあげていった。


「……あぁっ!……」


その人を見て、あたしの頭は真っ白になった。
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