君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
「…雅ちゃん。大丈夫だよ?俺がそばにいるから」


そう言ってあたしの背中を優しくさすってくれる爽志君。


あたしは爽志君の腰に腕を回し、ぎゅっと抱きついた。


「雅ちゃん、うち来る?温かいものでも飲んで、ゆっくりすればいいよ…」


「……うん」



あたしは頷き、爽志君に手を繋がれて、家に向かった。



しばらく歩いてたどり着いたのは、白くて大きな爽志君の家。


初めてくる爽志君の家。


初めて入る男の子の家。


今さらながら、少し緊張してきた。


家族の方とか、いるのかな?


「大丈夫。今は誰もいないよ」


あたしの考えてることがわかったのか、爽志君はそう言って笑った。
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