いつか君に届け
届いた想いそして届けたい想い
俺は奥田さんに壮ちゃんからの思わぬ成人のプレゼントを頂いて俺の知らない壮ちゃんの話しを聞かせてもらった。壮ちゃんは9歳の頃両親と共に父方の実家へ車で向かう途中対向車線をはみ出してきたトラックと正面衝突し両親は亡くなり壮ちゃんは奇跡的に助かったらしい。その時助けてくれた医者との出逢いで壮ちゃんも医師を目指すようになった事。両親を亡くし田舎の祖父の元で育ち大学合格と共に都会に戻り一人暮らしをしていたと言う事。壮ちゃんが9歳まで通っていた小学校で同級生だったのが奥田さんであり大学で再会したと言う事を聞かせてもらった。
『奥田さん!壮ちゃんのおじいさんはまだおられんるんですか?』
『いやもう亡くなってしまったよ。壮一郎が大学4年の頃だったかな?おじいさんは厳しい人だったらしく壮一郎も大学進学の為田舎を出てから実家に帰っていなくてね。父親の子育てが終わったのに年老いてから孫である自分をまた育ててくれたのに何も恩返しが出来なかったと後悔していたね。壮一郎は君と同じようにお尻を叩かれて育ったんだよ。父親と祖父であるおじいさんからもね。それでも愛情は感じていたと心配してくれているのがわかったって言っていたよ。痛い思いをしている時にはそりゃあわからなかったけどどれだけ心配し大切に思ってくれていたのかがわかって両親に親孝行は出来ないけれどおじいさんにはちゃんと医者になりおじいさん孝行したいと言っていた。だけどおじいさんが亡くなってしまって医者になったら実家に戻り色んな物をおじいさんにプレゼントしてやりたいと思っていた壮一郎は間違っていたと言っていたね。何よりの孝行は立派になって高価なプレゼントを買ってやれる事ではなく時間の許す限りただ元気な姿を見せてやるだけで良かったんだって。そんな簡単な事に気づけずにいた自分は愚かだと。医者と言う地位を得たら喜んでくれるとばかり思っていた自分は本当にバカだって言っていたよ。君も壮一郎にいっぱいお尻を叩かれたんだって?痛かったかい?』
『はい。痛かったです。でも俺も壮ちゃんと同じでその時には壮ちゃんの愛情がわかっていなかったと思います。小学校受験が終わって壮ちゃんと逢えなくなってからいつも壮ちゃんに逢いたいと思うようになって俺は壮ちゃんに大切に思われていたんだと少しずつわかってきていたように思います。それでも俺は壮ちゃんとやっと再会出来たのに悪い事ばかりして結局まだその当時では壮ちゃんが俺をどれほど愛してくれていたかと言う事をちゃんと理解は出来ていなかったんでしょうね。壮ちゃんを失ってから月日が立ちやっと俺も壮ちゃんの愛情を本当の意味で理解出来てきたから俺も後悔しかありません』
『そうだね。人間ってみんなそういうもんなんだよ慶太郎君。居て当たり前だと思っている時には気づかない事が沢山ある。人はみな愚かだからこそ失ってから気づかされる事が本当にとても多いんだ。だから何事も当たり前だと思ってはいけないんだよ。僕だって今だに反省する事だらけだからね。当たり前に明日が来ると言う保証は誰にもない。神のみぞ知る事だからね。だから感謝や伝えたい言葉は一瞬も無駄にする事なく相手や物、自然の恵みや偉大さ自分の感じた事をちゃんとその場で伝えるように僕も努力をしているんだけどこれがなかなか難しいんだよ。家族とか友人自分に近い存在であればある程言葉に出すと照れなんかもあるしね。壮一郎も君に俺の愛情が慶太郎にちゃんと届くのか不安になる事があるって言っていたよ。慶太郎君!壮一郎の気持ちが君にちゃんと届いていましたね。僕はそれだけでとても嬉しいよ。それは君が受け取る努力をしたと言う事だよ。失ってもなお気づかない人達だって多くいるんだよ。ひねくれていたり素直になれなかったり逆に自分の惨めさを人のせいにしていたりするのが人間の弱さだからね。ありがとう慶太郎君!僕は壮一郎の友人として壮一郎に託された沢山の君への想いをどう伝えれば君にわかってもらえるだろうとずっと考えていたけれどそんな不安など何一つ必要なかったね。君は壮一郎の想いをちゃんと受け取り理解してくれていました。ありがとう!これからも頑張って壮一郎がこの世界で体験出来なかった事を君が生きて体験し壮一郎に伝えてやってください!もし僕に出来る事があるならばいつでも尋ねてきてくれると嬉しいよ。壮一郎には及ばないだろうけれど何かあれば僕にも相談してください。僕も壮一郎を通して君と縁を結んでもらった存在としてそして君を知る存在として僕が役に立つ事があるならばさせてもらいたい』
『はい!ありがとうございます!奥田さん!俺は奥田さんにも感謝しかありません。本当にありがとうございました!』
壮ちゃん!壮ちゃんも俺みたいにお尻叩かれて泣いていたの?壮ちゃん!俺は壮ちゃんが9歳から育った場所へ1度行ってみたいです。そして壮ちゃんのお父さんとお母さんそれからおじいちゃんに壮ちゃんを生んで育ててくれた御礼を言いたいです。だって壮ちゃんの両親とおじいちゃんがいたから俺は壮ちゃんに出逢うことが出来て壮ちゃんに愛されたんだから。奥田さんありがとうございました。壮ちゃんの想いを全て俺に届けてくれて本当にありがとうございます。壮ちゃん!今日は何年ぶりかに泣いたけど青い空のように俺の心もなんだか晴れ渡っている気がします。壮ちゃん!ありがとう!ありがとう以上の言葉ってないのかな?そんな気持ちです。壮ちゃんの想いはしっかり俺に届いています。俺の壮ちゃんへの想いは届いていますか?
『奥田さん!壮ちゃんのおじいさんはまだおられんるんですか?』
『いやもう亡くなってしまったよ。壮一郎が大学4年の頃だったかな?おじいさんは厳しい人だったらしく壮一郎も大学進学の為田舎を出てから実家に帰っていなくてね。父親の子育てが終わったのに年老いてから孫である自分をまた育ててくれたのに何も恩返しが出来なかったと後悔していたね。壮一郎は君と同じようにお尻を叩かれて育ったんだよ。父親と祖父であるおじいさんからもね。それでも愛情は感じていたと心配してくれているのがわかったって言っていたよ。痛い思いをしている時にはそりゃあわからなかったけどどれだけ心配し大切に思ってくれていたのかがわかって両親に親孝行は出来ないけれどおじいさんにはちゃんと医者になりおじいさん孝行したいと言っていた。だけどおじいさんが亡くなってしまって医者になったら実家に戻り色んな物をおじいさんにプレゼントしてやりたいと思っていた壮一郎は間違っていたと言っていたね。何よりの孝行は立派になって高価なプレゼントを買ってやれる事ではなく時間の許す限りただ元気な姿を見せてやるだけで良かったんだって。そんな簡単な事に気づけずにいた自分は愚かだと。医者と言う地位を得たら喜んでくれるとばかり思っていた自分は本当にバカだって言っていたよ。君も壮一郎にいっぱいお尻を叩かれたんだって?痛かったかい?』
『はい。痛かったです。でも俺も壮ちゃんと同じでその時には壮ちゃんの愛情がわかっていなかったと思います。小学校受験が終わって壮ちゃんと逢えなくなってからいつも壮ちゃんに逢いたいと思うようになって俺は壮ちゃんに大切に思われていたんだと少しずつわかってきていたように思います。それでも俺は壮ちゃんとやっと再会出来たのに悪い事ばかりして結局まだその当時では壮ちゃんが俺をどれほど愛してくれていたかと言う事をちゃんと理解は出来ていなかったんでしょうね。壮ちゃんを失ってから月日が立ちやっと俺も壮ちゃんの愛情を本当の意味で理解出来てきたから俺も後悔しかありません』
『そうだね。人間ってみんなそういうもんなんだよ慶太郎君。居て当たり前だと思っている時には気づかない事が沢山ある。人はみな愚かだからこそ失ってから気づかされる事が本当にとても多いんだ。だから何事も当たり前だと思ってはいけないんだよ。僕だって今だに反省する事だらけだからね。当たり前に明日が来ると言う保証は誰にもない。神のみぞ知る事だからね。だから感謝や伝えたい言葉は一瞬も無駄にする事なく相手や物、自然の恵みや偉大さ自分の感じた事をちゃんとその場で伝えるように僕も努力をしているんだけどこれがなかなか難しいんだよ。家族とか友人自分に近い存在であればある程言葉に出すと照れなんかもあるしね。壮一郎も君に俺の愛情が慶太郎にちゃんと届くのか不安になる事があるって言っていたよ。慶太郎君!壮一郎の気持ちが君にちゃんと届いていましたね。僕はそれだけでとても嬉しいよ。それは君が受け取る努力をしたと言う事だよ。失ってもなお気づかない人達だって多くいるんだよ。ひねくれていたり素直になれなかったり逆に自分の惨めさを人のせいにしていたりするのが人間の弱さだからね。ありがとう慶太郎君!僕は壮一郎の友人として壮一郎に託された沢山の君への想いをどう伝えれば君にわかってもらえるだろうとずっと考えていたけれどそんな不安など何一つ必要なかったね。君は壮一郎の想いをちゃんと受け取り理解してくれていました。ありがとう!これからも頑張って壮一郎がこの世界で体験出来なかった事を君が生きて体験し壮一郎に伝えてやってください!もし僕に出来る事があるならばいつでも尋ねてきてくれると嬉しいよ。壮一郎には及ばないだろうけれど何かあれば僕にも相談してください。僕も壮一郎を通して君と縁を結んでもらった存在としてそして君を知る存在として僕が役に立つ事があるならばさせてもらいたい』
『はい!ありがとうございます!奥田さん!俺は奥田さんにも感謝しかありません。本当にありがとうございました!』
壮ちゃん!壮ちゃんも俺みたいにお尻叩かれて泣いていたの?壮ちゃん!俺は壮ちゃんが9歳から育った場所へ1度行ってみたいです。そして壮ちゃんのお父さんとお母さんそれからおじいちゃんに壮ちゃんを生んで育ててくれた御礼を言いたいです。だって壮ちゃんの両親とおじいちゃんがいたから俺は壮ちゃんに出逢うことが出来て壮ちゃんに愛されたんだから。奥田さんありがとうございました。壮ちゃんの想いを全て俺に届けてくれて本当にありがとうございます。壮ちゃん!今日は何年ぶりかに泣いたけど青い空のように俺の心もなんだか晴れ渡っている気がします。壮ちゃん!ありがとう!ありがとう以上の言葉ってないのかな?そんな気持ちです。壮ちゃんの想いはしっかり俺に届いています。俺の壮ちゃんへの想いは届いていますか?