輝く光の中で
この部屋は、さすがセレブ!って感じで、私の部屋の3倍の広さがあった。

ここには、アル一人で、下の階にエリオットとセドリックがすんでいた。

なんか一人で、場違いなところに乗り込んだ気分だ・・・・・。

「座って・・・。日本に前から興味があって、ロベルトから、万梨阿の事を
 聞いて、話を聞いてみたくなったんだ・・・。」

「何で、日本に興味を持ったんですか?」


「僕の祖母が、一度日本に行ったことがあって、日本で『さ・く・ら』って
いう花を見て、凄く感動した。って僕が小さい頃から、聞いていたんだ。
僕は、小さい頃、両親が仕事で忙しく、よく祖母と一緒に居て、祖母から
いろんな話を聞いて育ったんだ・・・・。」

「そうだったんですか・・・。」

「うん、日本は、いつでも『さ・く・ら』は、見れるの?」

「いいえ、桜は、私の住んでいた所で、3月下旬から4月上旬までで、
 その年によって、時期が異なりますが、綺麗ですよ」

「そうか・・・・。あと、日本は、こっちとどう違うの・・・・?」

アルは、いろんな事に興味をもっており、私に次から次へと質問して
きた。

それならば、機会があれば、是非日本へどうぞ!と、その日は
話を終えた。

何せ、よく解らないが、セドリックとエリオットが、しきりに私を
見て、私の気が落ち着かないのだ・・・・。

不思議に思いながらも、アルは、セレブだから、私みたいな人種と
一緒に居させたくないのだろうと思い、その日は、2時間ほど
お邪魔して、自分の部屋に帰った・・・・。
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