輝く光の中で
「万梨阿、疲れたんじゃない?少し、休んだら?」

「うん、そうする。隣で、横になって来るね・・・。」

「そうしな・・・・。」

私は、莉那の言葉に甘えて、飛行機の中では、ずっと横になっていた。

「智、万梨阿の相手って、何者なの?」

「解らん、でも、俺達が相手を探っていたように、相手も
 万梨阿の事を探っていたんだ・・・。厄介な相手なのかも
 しれない・・・・・」

「可哀想な万梨阿・・・・選りによって、素性が解らない男を
 好きになるなんて・・・・。」

そんな会話を二人がしているなんて、露知らず、私は、深い
眠りについていた・・・。

あまりに呆気ない最後の別れだった・・・・。

アルの最後の心配そうな顔が浮かんで、頭から離れなかった・・・・。
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