輝く光の中で
ニューヨークに着いて、三人で両親の住んでいるマンションへ
向かった。

ビーーー♪

「はい、どうぞ」

ガチャ と、扉が開いた。

「万梨阿、あなた大丈夫なの?」と、母が出迎えてくれた。

「うん、心配かけてごめんね・・・大丈夫だから」

「そう、良かった。三人とも中に入って・・・。」

母は、私たちを中に入れ、コーヒーを淹れてくれた。

「智、莉那ちゃん、本当にありがとう。助かったわ。
 何せ、連絡が入っても、こっちでは、専用機を動かす
 事も出来ないし。」

「あのー、今さらなんだけど・・・・聞いていい?」

「どうした、莉那?何が聞きたいんだ?」

「私も、今までうっかりしていたんだけど、何故、専用機
 だったの?????」


「「「・・・・・・・・・・。」」」三人は、黙ってしまった・・。

「俺から、話そう。莉那、お前には、もう少し後で話すつもり
 だったんだが、今回の件で仕方ない。少し早いが、覚悟
 してくれ・・・。」

「覚悟???何故、覚悟がいるの?????」

「莉那、俺達は、本当は、片桐ではなくて、九条だ。
 九条財閥の九条だ!」


「・・・・・・・・・えっーーーーーーーー九条!」

「そうだ、九条だ。まだ公にはしてないが、万梨阿が大学を
 卒業すると共に、公にする予定だ・・・。」

莉那は、呆然としていた。
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