輝く光の中で
翌日、秘書のエドワードから、万梨阿との事を聞いて
愕然とした・・・。

「どうして・・・、そんな事を言ったんだ! おい、答えろ!」

俺は、いつの間にか大きな声で怒鳴っていた。

「俺と別れろって・・・。ましてや小切手まで置いて来るなんて・・
 ふざけるな!!」

「・・・・・。そう言われましても、陛下のご指示です。」俺が、
ギュッと唇をかみ

「クソッ、もういい! セドリックを呼んでくれ!」

「かしこまりました・・・」

俺は、頭に血が上り、何も考えられなかった・・・・。

「アルフレッド様、お呼びでしょうか?」

「悪い、今すぐ、万梨阿の所在を確かめてくれないか・・・・」

「・・・・・・・・。」

「どうした、セドリック?」

「万梨阿は、たぶんイギリスを出られてます・・・」

「なに・・・・・なぜだ?・・・・・」

「おい、セドリック、答えろ!」

「私から、万梨阿に、アルフレッド様とお別れしていただくように
 お願いしました・・・。」

「なんだって・・・、いつの話だ?」

「クリスマス休暇明の日です・・・」

「休み明け・・・・、あの時の涙・・・・・・」

俺は、目の前が真っ暗になった・・・・。「万梨阿・・・・」
< 108 / 239 >

この作品をシェア

pagetop