輝く光の中で
あまりの現実に、自分の心が壊れていった・・・・。

「万梨阿・・・・どこにいるんだ・・・・万梨阿・・・」

俺は、部屋には誰も寄せ付けず、食事も取らず、抜け殻のように
なって行った・・・・。

「お願いです。殿下、少しでも召し上がってください」

「殿下、このままでは、死んでしまいます。少しでも・・・」

ガシャーン。

「うるさい! 俺にかまうな! 出ていけ!」

セドリックとエリオットが、食事を運んで来ても食べることを
しない俺に対して、二人は懇願するように『食べろ』と言うが
全く、食欲もなく、何もしたくなかった・・・。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「セドリック、お兄様は、大丈夫なの?お兄様のあんな怒鳴り声
 聞いたの初めてよ・・・・。何があったの?」

「ローズマリー様、申し訳ありません。それは、私共からは
 話せません・・・。」

「ローズマリー様、クリスティーナ様よりお電話です。」
と、メイドに呼ばれて、ローズマリー様は、その場を後にした。

セドリックとエリオットは頭を抱えていた。

アルフレッドが、目を覚まして、万梨阿との事を知ると
ショックを受け、食事も取らなくなってしまった。

「あのままでは、体を壊してしまうぞ・・・・」と、セドリックが言うと

「エドワードさんに、伝えよう。俺達の力では、もう無理だ。」

エリオットと二人で、秘書のエドワードに連絡した・・・・。

エドワードは、早速駆けつけ、アルフレッドの様子を見に
部屋へ入ると 『ガシャーン』と、音がして、二人で見に
行くと、エドワードさんに向けて、グラスを投げつけた
みたいで、グラスが粉々になって、散らばっていた・・・。

「アル、頼むから、もうやめてくれ・・・頼む」と、セドリックが
アルフレッドに言うと、

「アル、頼むから、もう、止めてくれ・・・・」と、エリオットが
叫んだ。

「うるさい! 皆、出ていけ・・・・!」

俺は、そのまま意識を失った・・・。
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