輝く光の中で
執務室に入ると、エドワードが待っていた。

「アルフレッド様、万梨阿さんの事で、報告があります。」

「どうした?」

「はい、『ホテル・カメリアの娘』ですが、やはり、事故の後
 イギリスに来たのは、万梨阿さんの兄の智とカメリアの娘、西条 莉那に
 間違いないようです。
 事故の翌日には、3人で寮に戻り、荷物を積んで、寮を出てますが、
 その後、空港に行ったまでは解っているのですが、その後どの便にも
 搭乗してないのです。
 ただ、その日、専用機が2台、空港に入ってまして、たぶんその
 どちらかに搭乗したと思われます。
 今、西条 莉那については、詳しく調べていますが、なかなか
 情報が入りません。
 調べようとすると、必ず情報が錯乱して、正確な情報が入って
 来ないんです。
 このままだと、調査を続けることが困難になりつつあります。
 一体、あの人たちは、何者なんでしょう?」


「そうか・・・・・・。わかった・・・・」

俺は、言い知れぬ不安を抱えたまま、エドワードの話を聞いていた。
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