輝く光の中で
俺は、急いで莉那と一緒に、爺さんから専用機を借り、ニューヨーク
に向かった。

親父達のマンションに着くと、早速お袋が、涙ながらに訴えてきた。

「万梨阿が・・・・・あぁーーー」

「泣いてても解らん、万梨阿はどうした。?」

「部屋に籠って、出てこない・・・」と、親父が呟くように言った。

莉那が、「とにかく万梨阿と、話をしましょう!」と、万梨阿の部屋の
前に行った。

「万梨阿、俺だ、鍵を開けてくれ、頼む」

「嫌、ほっといて・・・・・」

「万梨阿、私よ、万梨阿、私ならいいでしょ?ねー智は入れないから
 私だけでも、中に入れて・・・・お願い」

そう、莉那が説得すると、本当に莉那だけを中に入れた。

暫くすると、莉那が、俺達に、頭を下げて、万梨阿が子供を産むのを
許して欲しい!と、懇願してきた・・・・。

しかし、今の状況では、許すわけにはいかない。

俺は、反論し、莉那とかなり激しい口論となった。

今まで、莉那と口論はしたことはなく、ましてや親父達の前だ
あまり良いものではない・・・。

しかし莉那は、口論の末、終いには「人殺しを勧めるような男とは、
一緒にはいられないわ!別れましょ!」とまで言って来た。

グゥーの音も出なかった・・・。

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