輝く光の中で
爺さん達は、いい気なもんで、自分たちが心配している事を全て
俺が解決してくれるとわかった途端、

「万梨阿の赤ちゃん、早くみたいわー」と、婆さんが言い始めた。

疲れる・・・・・・何なんだこの人たちは・・・・はぁー・・・・

俺は、大きなため息しか出てこなかった・・・・。

話し合いが終われば、すぐに親父達は、ニューヨークへ
帰って行った。

お袋に、帰ったら、すぐに莉那を日本へ戻すように伝えた。

莉那には、俺達が九条の人間だと明かしてから、今までしてこなかった
経営者としての勉強をさせた。

当然、世界情勢の見方、株、為替のやり方、会社経営の仕方。

全部、大学の勉強のほかにさせて、社会人としての知識を
また世界各国、どこに出ても恥ずかしくないように
莉那を鍛えた。

今回の万梨阿の件で、本来なら万梨阿が背負う事も莉那が
全てではないが、背負う部分が大きくなる。

多分、広告塔として、表に立つのは、万梨阿と莉那とで半々位になるだろう。

当初は、婚約者としての体裁を保てれば良かったが、万梨阿が
出産するとなれば、そうはいかない。

莉那に負担が増えるのは、目に見えて解っているので、莉那には
それを承知してもらわないと・・・・。

これから、1年半、忙しくなりそうだ・・・・。
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