輝く光の中で
月日が経つのも早く、すでに3月の中旬!

大学は、ギリギリ2月まで通っていた。

思ったより、お腹は小さく、机に座っていると、妊婦と解らない
くらい、お腹が下がっている・・・。

そのためか、夕方になると、かなり足が浮腫み、毎日、母から
マッサージを受けていた。

そして赤ちゃんの大きさが、標準より小さめで、気になっているのだが
今のところ、先生は心配はないからと言っているが・・・・。

一抹の不安を抱えながら、日々を過ごしていた。

一時期逆子で、病院から逆子体操を薦められて、体操のお陰か逆子
は直ったのだが、それが災いしていなければいいのだが・・・・。


そんな不安を抱えながらも、今日は、莉那が日本からやってくる。

何故かって?・・・・それは、産休ですって・・・フフフッ

莉那は、もともと大学が休みに入ったら、こっちに来る予定に
していたが、智が、許さなかった・・・。

「莉那、お前は、俺をほっといて、万梨阿のところに行くのか・・・・」

と智に言われ、『私だって、万梨阿の出産に立ち会いたい!』と、

二人で、口論が始まったらしく、その時、丁度、瑠璃と拓海さんが
居合わせたらしく、二人が仲裁に入って、二人をなだめ、お互いの
意見を聞きながら、拓海さんが、とりあえず予定日の10日前には
私の所に来て、出産後、1か月は、私の側に居て、一緒に赤ちゃんの
面倒を見れるよう、智を説得してくれた・・・。

そのお陰で、今日莉那はニューヨークへ来れることになった。

その口論のあと、智は、機嫌が悪く、なかなか直らなかった
みたいだが、莉那が駆使して、機嫌を取り、今日、来れるようになった。

我、兄ながら、莉那の事になると、本当に子供より性質が悪い!

< 134 / 239 >

この作品をシェア

pagetop