輝く光の中で
莉那が来た翌日、今日は検診日!

莉那と母と3人で、病院にやって来た。

前回、エコーで子供のサイズを測ったら、小さいのが気になると
言われていたが、今回もやはり大きくなっておらず
今日は、お腹の赤ちゃんの心電図を図ることになった。

処置室で、お腹に機械を付け、赤ちゃんの心電図を図るのだ。

1時間図ることになり、母達には、どこかでお茶でも飲んで
待っていてもらうことになった・・・。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

機械を付け始めて、30分ほどした時に、赤ちゃんの心音が
乱れた・・・。

一瞬、頭の中が真っ白になったが、気を取り直して、ナースコールをし、
看護師さんに伝えると、慌てて担当の医師に連絡していた・・。

「私の赤ちゃん、どうなるの?」と、心の中で、呟きながら様子を
伺っていると先生は、私の元に来て、すぐに入院しましょう!
と、告げた。

急遽、母達に戻って来てもらい、医師から説明を受けた。

「赤ちゃんの心電図に乱れがあるので、予定日より早いですが
 薬を使って、赤ちゃんを取り出します。
 思ったより、お腹の赤ちゃんのサイズも小さいですから、
 万が一の事も考えておいてください。」

と、医師に言われ、私は、何も言葉に出来ず、ただ茫然と
医師の話を聞いていた・・・・。

そんな私を、莉那は、「万梨阿、しっかりしなさい。あなたが
しっかりしなくて、誰がお腹の赤ちゃんを守るの?ショック
なのは、解るけど、今は元気に赤ちゃんを産むことだけに
集中しなさい。わかった?」

「・・・・・うん・・・」私は、頷くことしか出来なかった・・・。
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