輝く光の中で
5人は、3日間ほどニューヨークに滞在し、莉那は、名残惜しそうに
していたが、大学もあるので、智と一緒に帰って行った。

それからは、父や母、そして私と輝の4人での生活が始まった。

私は、5人が帰ったあと、すぐに大学に復帰し、卒業までの単位を
全て、夏休み前には取り終え、無事に卒業することが出来た。

輝の3か月検診も順調で、7月には初めて日本へ行くことが出来た。

日本では、蕾も留学を終えて、帰って来ており、瑠璃と莉那と4人で
ご飯を食べたり、輝も交えながらランチしたりと、久しぶりに楽しい
時間を過ごした。

「万梨阿は、いつ日本へ帰って来るの?」と、蕾が聞いてきた。

「たぶん、3月には帰って来るわ。本当は、もっと早く帰って来て
 就職もしたいんだけど、何せ父や母が輝を離さないのよ・・・」

「そりゃーそうね!この可愛さだもん。本当に天使だわ!
 街なんか散歩していると、スカウトされない?」と、瑠璃が聞くと

「本当に、天使よね・・・。見たことないわ、こんな可愛い子」と、
蕾が言った。

「私も、赤ちゃん、欲しいなー」と、瑠璃が呟いた。

瑠璃も、来年には拓海さんとの結婚が決まり、今は日々、華道を
頑張っている。

「瑠璃だって、結婚が決まっているんだから、すぐにでも作れば
 良いじゃない?」と、莉那が言うと

「ん・・・まぁね・・・。それこそ、莉那は、まだ結婚しないの?」
と、瑠璃に突っこまれていた。

苦笑いしながら「まだかな!?」とだけ答えていた。

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