輝く光の中で
新しい環境 side アルフレッド
俺とローズマリーは、社交界デビューを果たしてから、国中から
注目されるようになった。

そんな中、俺は、この国の現状を見ながら、『医療・医薬品・福祉施設』
を、もっとよりよくするための会社を立ち上げた。

クレメレンは、今の日本が抱えている問題と同じような問題が起こって
いる。

病院では、小児科医と産婦人科医の不足。医薬品は、国内での生産率
が悪く、大半が輸入に頼っており、お年寄りや障害者の利用する
福祉施設の不足・・・等、抱えている問題は、山積みだ。

俺は、セドリック達と『コンサルティング会社』を立ち上げ、
各分野の企業と契約し、国にとって、国民とって、どうしたらもっと
住みやすくなるのかを、日々専門家を交えて議論しあい、多岐にわたり模索
しながらより良い国になるように、王室の仕事以外は、全てこの
仕事に時間を当てた。

その甲斐あってか、1年も過ぎる頃には、少しずつ周りから認め
られ、各分野のお偉方も、考え方を少しずつ変わって来た。

その頃になると、ローズマリーとクリスティーナが、一緒に
働き始めた。

俺がCEO(最高経営責任者)を務め、セドリックは医療関係を
エリオットが医薬品関係を、ローズマリーとクリスティーナには
福祉施設関係を担当してもらい、ローズマリーに至っては、
広告塔にもなってもらった。

日々が、時間に追われるほど忙しく、俺自身は休む暇もなかったが
その方が俺にとっては、かえって都合が良く、忙しくしていれば、
万梨阿の事を考えなくて良かったのだ・・・。
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