輝く光の中で
その日は、久しぶりに飲んだせいか、疲れていたのか解らないが
かなり酔ってしまい、気が付いたら、俺が仕事場にしている
マンションのソファーにいた・・・。

そこには、なぜか、クリスもいた。

「う、うん・・ここは・・・」

「気が付きましたか?今、お水をお持ちしますね。」

「あぁー・・、悪い・・・・」

「どうぞ・・・・」

「ありがとう。ところで、何でクリスがここにいるんだ?」

「・・・・マリーに頼んで、アルフレッド様のお世話をさせて
もらいたくて残りました・・・。」

「・・・・そうか、申し訳なかった・・・タクシーを呼ぼう。
 独身の女性が、男と二人でいるのは、決していいことはない
 から・・・・」
と、立ちあがって、携帯を取って、タクシーを呼ぼうとしたら
その手を阻まれた。

「クリス・・・・?」

「アルフレッド様、私・・・・初めてお会いした時から、
 お慕い申してました。今はまだ、アルフレッド様の心の中に、
 万梨阿さんがいらっしゃるのは解りますが、私の事も、女性として
 恋愛対象として、見てはいけないでしょうか・・・・?」

まさか、彼女から告白されるとは、思ってもみなかった・・・。

予想外の展開に、頭がついて行かない所に、クリスから抱きつかれた。

その勢いで、俺達は、ソファーに倒れ込んでしまった・・・・。

一瞬にして、俺はクリスの下敷きになり、俺の上にクリスが
乗っかるような形になった・・・。

お互い、倒れ込んだ勢いで、目と目が合い、いつの間にかお互いの
唇と唇が重なり合っていた・・・。


< 145 / 239 >

この作品をシェア

pagetop