輝く光の中で
クリスとは、それから本当に今まで通りと変わらずに接してきた。

しかし、俺が24歳を過ぎてから、王室の中では、いよいよ俺の
花嫁候補の名前が上がり始めた・・・。

俺の花嫁候補が上がり始めたと同時に、パパラッチにも追いかけ
られるようになり、時には仕事にも支障が出ようとしていた・・・。

そんなある日、父上に呼ばれた。

「父上、今日は、何か?」

「アルフレッド、お前の花嫁候補が、何人か決まった。
 年末にフランス大使館で行われるパーティーに参加して
 気に入った娘を花嫁にしたらいいぞ!」

「父上!私は、まだ結婚する気はございません。元老院達にも
 そのようにお伝えください。」

「アルフレッド・・・。お前、まだあの娘の事を想っているのか?」

「・・・・・・・。」

「あれだけ探したんだ。諦めろ!とにかく、パーティーには参加しろ」

そう言い残して、父上は、部屋を後にした・・・・。

「クソッ・・・・・・。」


パーティー当日、行きたくないパーティーに参加した俺は
とりあえず皇太子としての役目を果たしていたら、クリスが
参加しているのを見つけた。

「クリス、君も参加していたのか?」

「はい、父に言われまして、参加してました・・」

そう答えたクリスに、クリスが侯爵の娘だった事を思い出した。

そうか、クリスも花嫁候補の一人か・・・・はぁー・・・ため息しか
出てこなかった・・・。
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