輝く光の中で
翌日、エドワードから、九条の『医療・医薬品・福祉施設』についての
講演会と勉強会の講師の件、OKが出たと聞き、また一つ前に進めると
確信していた。

また仕事に追われていると、父上からまた呼び出しがあった・・・。

「どうされましたか?父上?」

「忙しい所、すまないが、来月、日本から来る、九条の方たちを
 お前が接待してくれないか?実は、その日、イギリスへ行かなくては
 ならなくなり、丁度、お前たちがしている事と、繋がりがあると聞き
 それなら、お前たちが王室の代表として、九条の方たちをもてなして
 もらって方がいいのかと思ったんだが・・・。」

「承知しました。私とマリーでもてなすことにします。」

「ところで、アルフレッド、まだクリスティーナでは、ダメか?」

「母も、クリスティーナなら、家柄も人柄も申し分ないと言ってるんだが」

「・・・・・。申し訳ありません。せめて、あと、2・3年は、自由に
 させてください。お願いします・・・。」

「マリーがな、フェリックスと付き合っているんだ。出来たら、
 フェリックスも家柄は申し分ないし、医師としての腕も良い
 出来たら結婚させてやりたいんだが・・・、マリーは、お前の
 結婚が先だと言って、聞かんのじゃ・・・・。」

「それは、私からマリーを説得しますから、私の事は、暫く
 ほっといていただけますか!?お願いします・・・」

「うむ、解った・・・。」

万梨阿との出会いがなかったら、クリスと結婚していたかも
知れない・・・だが、俺には、万梨阿だけなのだ・・・・。
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