輝く光の中で
side アルフレッド

相変わらず、仕事に追われ、王室の仕事もあり、ここしばらく
休みらしき日がなかった。

あんまりにも疲れていたのか、皆が帰った後も仕事をしていて
休憩を取っていたら、いつの間にか眠っていたようだ・・・。

気が付くと、毛布が掛かっており、ふと隣の部屋を覗くと
クリスが仕事をしていた。

「クリス、帰らなかったのか?」

「はい、一旦帰ったんですが、忘れ物をして、戻ったら
 アルフレッド様が、眠っていらしたので・・・・。」

「そうか、すまなかった・・・。僕も終わるから、送って行こう」

「は・はい、ありがとうございます」

俺は、クリスを助手席に乗せて、車をクリスの自宅へと走らせた。

だがその時、パパラッチが、俺達の事を、写真で撮っていたなんて
思いもよらなかった・・・。

次の日、エドワードが、俺の部屋に飛び込んで来た。

「アルフレッド様! 大変です!」

「どうした?騒々しい、何事だ!?」

「この記事を見て下さい・・・。」

それは、昨夜、俺がクリスを乗せ、自宅に送る時の写真と、記事が
載っていた・・・。

『アルフレッド王子、クリスティーナ嬢と結婚間近』と、題してあって
その後は、ある事、ない事が書かれていた・・・・。

「はぁー・・・・・またか・・・・・」

ため息しか出てこなかった・・・・・。
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