輝く光の中で
「今回のこの記事だが・・・・・」

「申し訳ありません。記事は事実無根です。確かに、昨夜は
 クリスを自宅まで送りましたが、そういった付き合いは
 してません・・・。」

「・・・・・元老院の中では、クリスなら申し分ないから
 ぜひとも、クリスと婚約して、国民を安心させてはどうかと、
 言う人間も出てきているんだが・・・・」

「申し訳ありません、父上。今は、仕事に集中したいんです。」

「アルフレッド・・・・わしらの頼みでも駄目なのか?」

「・・・・・・父上、本当に申し訳ないのですが、マリーを
 後継者にしてもらえませんか?」

「な・なにー! どう言う事だ!?」

「・・・・・たぶん、ですが・・・私には、子供を作ることが
 出来ません・・・・・・」

「・・・・・・どう言う事だ、アルフレッド?」

「セックスが出来なくなりました・・・・」

「えっ・・・・・・・・・」

「すみません。ですからマリーを後継者に考えてください」

俺は、そう言い残して、部屋を出て行った。

残された、父は、ショックのあまり、口を開くことが出来なかった。
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