輝く光の中で
スキャンダル騒ぎも、少し落ち着きを取り戻した日は、その日は、
すでに九条を接待する日になっていた。

夕食会、会場では、エドワードとクリスが先頭に立ち、
仕事を仕切ってくれていたので、俺は、少し、気晴らしに
近くの公園へと向かった。

俺の後ろから、マリーが追いかけてきた。

「お兄様、待って、私も良いかしら?」

「おー、良いぞ。久しぶりに二人で歩くな!?」

「そうね。ところでお兄様、クリスの事なんだけど・・・
 クリスは、お兄様の事、ずっと好きなのよ!分かってる?」

「あぁー、前に告白された・・・・。」

「だったら、もう、万梨阿さんの事は忘れて、クリスの思いを
 受け止めてよ! お願い、お兄様!」

「すまない、マリー。クリスにも、申し訳ないと思っている。」

「だったら・・・・

ドンッ 「えっ・・・・」と、振り向くと、男の子がぶつかって
来た。

尻餅をついたので、抱き上げると、マリーと二人で驚いた

「「・・・・・・・・」」

「ヒカル~」と、子供を呼ぶ声がした。

子供の母親らしき人は、慌ててお礼を言って、子供を抱き上げ
ホテルの方へ戻って行った。

「お兄様、今の子、お兄様にそっくりだったわね・・・
 お兄様を可愛く子供にしたような、天使みたいな子だったわね・・
 でも、あのお母さん、綺麗な人だったけど、似てなかったわ・・・」

「そうだな・・・天使みたいな子だったな・・・・そろそろ
 時間だから、戻ろうか・・・」

「はい・・・・」話が途中になったが、マリーと一緒に、
夕食会、会場へと戻った。
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