輝く光の中で
会食中は、九条の営業部長が、主になって、仕事の話を、
相手の企業の責任者と、話をしていた。

私は、お姫様のローズマリーさんと、同僚のクリスティーナさんとの
間に座っていたので、二人と主に話をしていた。

クリスティーナさんは、日本に留学していた事もあって、
日本の話に、話が弾んだ。

食事も終り、私は、会場を出る前に、トイレに向かう途中、携帯がなった。

「莉那、どうした? 何かあった?」

「万梨阿!、どうしよう」と、莉那がパニックになっていた。

「莉那、落ち着いて、ねぇーどうしたの?」

「輝が、吐いてしまって、熱も出てきているみたいで、ぐったり
 しているの・・・・」

「わかったわ。とにかく病院を探しましょう」

「うん、でもホテルの人に聞いたら、夜は、当番制で、今日は
 小児科のない病院だっていうのよ!どうしよう」

「わかった。こっちの人に聞いてみるから、落ち着いて、
 莉那、連絡待ってて」

「うん、わかった・・・」

電話を切ると、アルが近寄って来た。

「万梨阿、どうした?」

「アル・・・・お願い、小児科の先生を紹介して。
 同行してきた子供が熱を出したらしくで・・・・」

「分かった。」と、アルが言うと「万梨阿、どうした」と、智もやって来た。

「智、輝が熱を出して、莉那がパニックになっているの」

「その子に、ヨーク病院に行くように伝えて。そこに
 フェリックスっていう医者がいるから、連絡するから」

「わかったわ、ありがとうアル・・・」

私は、莉那に、ヨーク病院へ行くように伝えた
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