輝く光の中で
side アルフレッド

夕食会の時間になり、エントランスで、九条の人達を、マリーと俺とで
出迎えていた。

最後の人達を乗せたタクシーが到着した。

二人は、九条本社の副社長と、九条ライフの社長だ。

車には、男女が乗っていたので、『ライフの社長は、女性か』と、
思いながら、出てきた、男に挨拶をした。

この男、まさか・・・・・

「ようこそ、我、クレメレン王国へ、お待ちしておりました。
 アルフレッド・コンウォールです。」
と、挨拶すると

「ことらこそ、お招きいただき、ありがとうございます。
 九条 智です。」

やっぱり、万梨阿の兄だ!そう思った次の瞬間、時間が止まった。

「「・・・・・・・・・・」」

「初めまして、九条 万梨阿と申します。この度はお招き
 頂き、ありがとうございます。」と、万梨阿が言ったので

「こちらこそ、クレメレンのアルフレッド・コンウォールです。
 遠い所、来訪くださり、ありがとうございます。」
と、挨拶を交わした。

その後も、万梨阿の後姿を見つめていると、マリーに「お兄様?」
と、言われ、我に返って、仕事についた。

九条の会社の人間に、一人ずつ挨拶をし、寛いでいると、夕食の
準備が整ったので、テーブルについてもらった。

俺は、九条の開発研究部長と、九条 智の間に座った。

兄の智は、黒いオーラを発していたので、俺は、当たり障りのない
会話をし、隣の開発研究部長にいろいろと、エネルギーの話を聞いた。

とりあえず、和やかなムードで夕食会は、終わり、そろそろ九条の
人間が帰り始めた時、万梨阿が、トイレの方に向かった。

俺は、見送りを、マリーとクリス、そしてセドリックとエリオット
に頼み、トイレに向かった。
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