輝く光の中で
万梨阿を乗せて、病院に行き、病室に入ると、輝が、元気に起きていた。

「ただいま、輝。良い子にしてた?ありがとう、莉那」

「どういたしまして。どうだった、今日の講演会は?」

「うん、まぁー手ごたえはあったかな!?」

「うん、本当に、良かったよ。さすがだ万梨阿は」

「はいはい、惚気はいいから、夕ご飯どうする?」と、莉那が聞いてきた。

「そうね、まさかここで料理するわけにいかないから、何か
 テイクアウトしてきましょうか?」

「そうね、アル、この辺で、テイクアウトで美味しいものはある?」

「そうだなー、ピザでも買ってこようか?」

「そうね、そうしようよ。アルと万梨阿で買ってきてよ!」と、莉那が
言ったので、二人で歩きながら、近くのピザ屋やスーパーに行った。

二人で、まるで新婚のように買い物をし、両手に荷物を持って、病院に
入ると、フェリックスがいた。

「よぉー、アル、来てたのか!?」

「あぁー、今夕飯を買って来たんだ」

「いいなぁー、俺も混ぜてくれ!」

「嫌だね!」

「酷い、万梨阿ちゃん、何とか言ってよ!」と、フェリックスが言うと

苦笑いしながら万梨阿が、

「よかったら、一緒に食べましょ!」と、言った。

俺が不貞腐れていたら、「アル、大勢だと、輝も喜ぶわ」
と、頬を撫でてくれた。

それだけで、俺は、下半身に、熱がこもるのを感じた・・・・。
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