輝く光の中で
皆で、楽しく夕食を食べ、食べ終わると、莉那が、

「また明日、来るからね。」と言ったので、

「莉那、明日は、俺が朝食を持ってくるから、三人でここで
 食べよう」と、言った。

莉那は、喜んで「じゃー、王子が持って来てくれる朝食を、楽しみに
してるわね」と、言い、ホテルは近いが、タクシーに乗せて
帰らせた。

莉那を、見送って、病室に戻ると、まだ点滴の外れない輝が
ウトウトと、万梨阿に抱かれていたので、静かに受け取り
ベットに寝かせた。

寝ていても起きていても、本当に天使のようだった。

「万梨阿、ちょっといいか?」

「うん、なに?」

「うん、俺達の、これからの事なんだけど・・・」

「うん・・・・・」

「やっぱり、俺と結婚してくれ。俺は、万梨阿じゃないと生きて
 いけない。」

「アル・・・・。でも、私は、ともかく、あなたのご両親や元老院
 の方たちが、私との結婚を許すはずがないわ!」

「万梨阿、僕が、王子じゃなかったら良いのか?」

「・・・・・。アルの事は、今でも愛してるわ。」

「だったら・・・・万梨阿、僕と一緒に居てくれないか?」

「・・・・・・・。」

「僕は、前回とは違う。今回は、きちんと両親も元老院達も
 説得するし、正直、万梨阿、僕は君とじゃないと、セックスも
 出来ないんだ・・・・」

「えっ・・・・・。それって・・・・・」

「そうだ。あれ以来、誰ともしてないし、第一、したいとも
 思わないし、たたないんだ・・・・・もし、君との結婚が許されない
 のなら、誰と結婚しても、子供は出来ないんだよ・・・。
 だから、そうなると、王位継承権は放棄することになるんだ」

そう伝えると、万梨阿は、驚愕していた・・・。
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