輝く光の中で
「えっ、万梨阿さん・・ですか・・・」と、クリスが聞き返した。

一瞬、時間が止まっていたが、クリスの声で、我に返り、

「うん、あれが万梨阿だ・・・」と、俺が言うと

「万梨阿は、九条の人間だったのか・・・・・」と、エリオットが
呟いた。

その後、エドワードも万梨阿に気が付き

「あれは、万梨阿さんですか?・・・・・」と、俺に聞いてきた。

そんな俺達に、万梨阿は、仕事だとばかりに挨拶をしてきた。

「初めまして・・・・・・・・

そうだ、この場は仕事だ。

そう気持ちを切り替えて、俺は自分の仕事をした。

夕食会も終り、ゲストの見送りが終わる頃、アルが急に万梨阿を
引き連れて、エドワードに車の用意をさせ、九条 智も乗せて
三人で、病院に向かった。

何が起きたのか解らなかったが、その日は結局、アルから連絡
が入ることはなかった。

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