輝く光の中で
今日の、殿下の姿を見て、私も自分の恋心に区切りをつけた。

私の恋は成就しなかったが、とても素敵な男を好きになれて
幸せだった。

恋は、人の心を、美しくも醜くもさせる魔力だ。

でもこの恋を知ったお陰で、自分の醜い部分も認識出来たし
自分の従順さも認識したし、何より、人を愛しいと思う心が
持てた事が、一番嬉しかった。

いつも、父に虐げられてきた苦しみも、この恋で、父を違う
角度から見れるようになっていた。

父は、器の小さい、可愛そうな人だと思えるようになっていたのだ。

父の事を消化できたことは、私にとっても大きな収穫であった。

さぁー、明日からは、違うクリスティーナを生きることが出来る。

新生、クリスティーナを、好きだと言ってくれる男性を、
今度は、見つけなくちゃ!

さようなら、殿下。 ありがとう!!

                   by クリスティーナ
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