輝く光の中で
承認
輝が、無事に退院出来た・・・。

予定通り、1週間で退院し、莉那は、日本へ帰って行った。

莉那には、本当に感謝している。

アルが輝の父親と分かると、私に

「いい、万梨阿。ちゃんと話をしなさい。九条とか王室とか
 関係なくして、あなたが王子を好きかどうかだけなのよ!
 万梨阿の心一つで、これからの万梨阿と輝の人生が変わるのよ
 解った?」

「うん、ありがとう、莉那。今度は逃げずに、アルと向き合ってみるから
 心配しないで・・・・。私は、アルが今でも好きだから・・・・」

「良かった。その気持ちが一番大切なのよ。それさえあれば
 どんな事も、乗り越えていけるから!」

「うん・・・・・」莉那の言葉は、心の奥に響いた。

だから、アルから再度告白された時、ちゃんと自分の気持ちを
素直に言えた。

アルは、本当に嬉しそうに、キスをしてくれた。

それから、問題が何一つ解決してはいなかったが、アルは輝と私と
三人の時間を優先させ、親子の時間を過ごした。

輝が退院した夜、アルが

「父上に、万梨阿との事を、認めてもらうように話をするつもりだ」
と、言って来た。

「うん、でも、もし、反対されても、自棄にならないでね!お願い」

「うん、分かってる。でも、今回は、何が何でも引けないんだ!
 二度とあんな悲しい思いはしたくない・・・・。また離れたら
 俺は、死んでしまう・・・。」

「アル・・・・・愛してるわ」そう言うと、アルはキスを落して来た。
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