輝く光の中で
「輝、どうしたの?ママ、ここにいるから、大丈夫よ!
 だから泣かないでね・・・」

と、私が輝をあやして、陛下のいる部屋に戻ると、陛下は驚いて

「君の子供か?」

「はい。そうです。」輝は、陛下に背を向けていたので、顔は
見えてはいなかったが、次の瞬間、輝が、向きを変えた。

「・・・・・・・・・その子は・・・・」陛下は驚愕していた。

その時、「ガチャ」と、音がしたと思ったら、アルが入って来た。

「父上、どう言う事ですか!?何でここにいらっしゃってるんですか!?」

「否、万梨阿さんに会いたくて・・・それより、アル、この子は
 お前の子だな!?」

「はい、僕の子で『輝』です。」と、輝を私から取り上げて、抱っこし

「輝、ただいま、パパだよ」とアルがいうと、輝はニコニコしながら

「パー・パー」と、アルに抱かれて、喜んでいた。

その姿を見た陛下が、

「アル、私にも抱かせてくれ!」と、言ったので、輝を陛下に渡すと

「輝、初めまして。おじいちゃんですよ・・・。」と、にこやかに
輝に話しかけた。

「こんな、可愛らしい天使みたいな子は、初めてだよ・・・」

「父上・・・・・」

「私の方からも、お前と一緒に、万梨阿さんを、元老院達に
 認めてもらえるように話そう」

「はい、ありがとうどございます。」

「ありがとうございます・・・」アルと私は、陛下に頭を下げた。
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