輝く光の中で
翌日、私達三人は、宮殿へと向かった。

「おかえりなさいませ、殿下」「「「おかえりなさいませ」」」

「ご苦労様です。ケビン、父上と母上は、どちらですか?」

「はい、応接間にいらっしゃいます。万梨阿様ですね。
 さぁー、こちらへどうぞ」と、ケビンさんが、応接間へ案内してくれた。

コンコン ♪

「どうぞ」

「失礼します。アルフレッド様と万梨阿様をお連れしました。」

「ん、ご苦労、下がっていいぞ。」

「はい、では、ごゆっくり」と、ケビンさんは、部屋を出て行った。

「失礼します。母上、万梨阿と輝です。」

「初めまして、九条 万梨阿です。そして息子の輝です。」

「初めまして、アルの母親の、ミランダです。
 お話は伺ってます。万梨阿さんには、本当にお会いしたかったの。
 それにしても、可愛い!なんて可愛いの!この子が私達の孫なのね~
 きゃ~抱かせて!」と、王女様は、大騒ぎ!

そして、輝を抱くと

「本当に、アル、良かったわね。あの時のあなたを思い出すと
 今でも、胸が痛むわ・・・・。万梨阿さんと再会したうえに
 こんな可愛い子供までいるなんて・・・本当に良かった・・・」

と、王女様は、涙を零した。

私は、今、ここにいることが、本当に信じられなかった。

「アル、そろそろ時間だ。行こうか!」と、陛下がアルを
伴い、元老院達がいる会議室へ移動した。
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